
外壁塗装はなぜ価格上昇している?今後の推移と費用を抑える3つの対策
外壁塗装の価格は、原材料費の高騰や人件費の上昇により、近年10%〜20%ほど値上がりしています。今後の大幅な値下がりは見込みにくいため、工事を検討している場合は早めに計画を立てて見積もりを依頼することをおすすめします。
この記事では、初めて外壁塗装を検討する方向けに、価格上昇の背景と費用を抑えるための具体的な対策を分かりやすく解説します。
外壁塗装の価格上昇が起こっている3つの原因
外壁塗装の工事価格が上がっている背景には、世界的な情勢と国内の労働環境の変化という複数の要因が絡み合っています。主な原因は以下の3点です。
1. 塗料の原材料費および物流コストの高騰
塗料の主原料である合成樹脂や顔料は、原油やナフサから作られています。原油価格の高騰や円安の影響により、塗料メーカー各社は相次いで製品価格の値上げを発表しました。また、ガソリン代の上昇に伴う配送コストの増加も、最終的な工事価格に転嫁されています。
2. 足場資材や養生シートなどの副資材の値上がり
外壁塗装には、塗料だけでなく足場を組むための金属製資材や、塗料の飛散を防ぐ養生シートが不可欠です。これらの鋼材価格やプラスチック原材料の価格も上昇しており、工事全体の基礎費用を押し上げる要因となっています。
3. 建設業界の人手不足と人件費の上昇
日本の建設業界全体で職人の高齢化が進んでおり、若手の入職者不足が深刻化しています。優秀な技術者を確保するために施工会社は労務賃金を上げざるを得ず、これが人件費の上昇として見積もり価格に反映されています。
今後の価格推移はどうなる?
「少し待てば価格が下がるのではないか」と期待する方もいるかもしれません。しかし、結論から言うと、近い将来に外壁塗装の価格が大幅に下落する可能性は極めて低いです。
原油価格が一時的に落ち着いたとしても、国内の人手不足や社会保険加入の義務化といった構造的な要因による人件費の上昇は今後も続くと予想されます。また、建物の劣化を放置するほど、補修費用が余計にかさむリスクが高まります。そのため、必要性を感じたタイミングで早めに対処するのが最も賢い選択です。
見積もりを取る前に、その業者を選んでよいかが3分でわかります。地域の許可業者数と、確認すべき6項目をお出しします。
業者選びを無料で診断 →上昇する外壁塗装費用を抑える3つの対策
価格上昇局面であっても、工夫次第で外壁塗装の支出を数十万円単位で抑えることが可能です。具体的な3つの方法を紹介します。
1. 国や自治体の補助金・助成金制度を活用する
多くの自治体では、省エネリフォーム(遮熱塗料や断熱塗料の使用など)に対して補助金や助成金を支給しています。支給条件や金額は地域によって異なりますが、工事費用の10%〜20%(上限10万〜20万円)が補助されるケースが一般的です。
また、リフォーム資金の融資を受ける場合は、公的機関の支援制度を確認するのも有効です。例えば、日本政策金融公庫では、一定の条件を満たすことで低金利での融資相談に乗ってもらえる場合があります。
2. 複数の業者から相見積もりを取る
1社だけの見積もりで契約を決めてしまうと、その価格が適正かどうか判断できません。必ず3社程度から見積もりを取り、比較検討しましょう。相見積もりを取る際は、単に「総額」を見るだけでなく、「塗料のメーカー名や商品名」「塗装回数(下塗り・中塗り・上塗りの3回が基本)」「足場代の有無」が明記されているか確認してください。
3. 自社施工の地元の専門業者に依頼する
ハウスメーカーや大手の訪問販売会社に依頼すると、実際の工事は下請けの塗装業者が行うため、20%〜30%の中間マージンが発生します。自社に職人を抱えている地元の塗装専門店に直接依頼することで、中間マージンをカットし、高品質な工事を安く提供してもらえます。
外壁塗装でよくある失敗例と回避策
費用を抑えようとするあまり、以下のようなトラブルに巻き込まれるケースが後を絶ちません。
- 「今なら半額にします」という訪問販売の甘い言葉に乗って即決し、手抜き工事をされた
- 格安の業者に依頼したが、下塗りを省かれて3年で塗装が剥がれてしまった
これらの失敗を避けるためには、極端に安い見積もりを提示する業者を疑う姿勢が大切です。外壁塗装の費用相場は、一般的な2階建て住宅(延床面積30坪)の場合、およそ「80万円〜140万円」が目安となります。この価格帯から大きく外れる場合は、見積書の内訳を細かく確認し、納得のいく説明を求めましょう。
まとめ
外壁塗装の価格上昇は、原材料費や人件費の高騰によるものであり、今後も高止まりが予想されます。少しでも費用を抑えるためには、自治体の補助金制度を調べ、地元の信頼できる自社施工会社へ相見積もりを依頼することが最善のアプローチです。建物の寿命を延ばすためにも、手遅れになる前に信頼できるパートナーを見つけましょう。
よくある質問
- Q. 外壁塗装の価格上昇はいつまで続きますか?
- A. 原材料費や人件費の構造的な不足により、今後も大幅な値下がりは見込みにくい状況です。建物の劣化が進むと補修費用がさらに高くなるため、早めの工事検討を推奨します。
- Q. 補助金はどのような塗装工事でも使えますか?
- A. 自治体ごとに条件が異なりますが、一般的には「遮熱・断熱効果のある塗料を使用すること」や「市内の施工業者を利用すること」などが条件となっています。工事着工前の申請が必要です。
- Q. 相見積もりは何社から取るのが最適ですか?
- A. 3社から取るのが最適です。2社では比較対象が少なく、4社以上になると見積書の比較や対応に手間がかかりすぎて判断が難しくなるためです。



